ライフスタイルの変化が、インテリアにすぐ現われてしまうところは、どこだと思いますか?その答えは、ワードローブです。ワードローブに並べられた洋服の様子で、その人の精神状態さえも覗くことができると言ってもいいかもしれません。たとえば、大きな悩みを抱えた時。案外、本人の気づかないうちに、それはワードローブに現われるのです。まず、ワードローブから活気がなくなりま
す。吊り下げられた洋服の位置が、変わらないのです。同じところに同じものが、いつまでもあるのです。四季の変化にも気づかないみたいに、冬でさえ夏の洋服が取りやすい位置に掛かっています。さらに、洋服の取り合わせが妙な具合になり、おしゃれにあまり関心が持てなくなるでしょう。装飾類を入れた収納は、開かずの一扉。家族のワードローブの収納状況に動きがなくなり、しかもその整理具合に、バランス感覚の欠如が見られたら、それとなく話を聞いてあげたらいいかもしれません。さて、インテリアとしてのワードローブも変わりました。昔は洋服を吊り下げるパイプは、床から約一・八メートルの所に一本だけ通っていたのが、昭和四七年頃から、新たに床から九○センチくらいの所にもう一本、合わせて二本のパイプが用意され、洋服も二倍以上収納できるものが増えてきたのです。